私が大学生のころのことについて、思い出してみます。
当時、私は東京都内の大学に通っていて、付き合っている相手がいました。
彼は社会人で会社の寮があったのが。千葉県の市川市の行徳という集合住宅が立ち並んでいる地域でした。
大学入学当初は姉と世田谷に住んでいたのですが、彼の近くのほうが暮らしやすいということでその近くで物件を借りることにしました。
住んでいたのは4階建ての鉄骨のマンションでした。その1階部分で通りからも見やすい、また侵入しやすいところだったので、洗濯物などは注意していました。
しかし、それでも下着を盗まれたり、自転車を盗まれたりすることも多々あり、セキュリティ面で心配もありました。
それでも姉と二人で暮らしていたときよりもずっと自由度が高かったので、とりあえず満足していました。
その後、1年半ほどその建物に暮らしていたのですが、付き合っていた相手との別れもあり、近くにいるのも気まずいということで、退去して大学の近くに引越しをするということにしたのです。
もともと礼金や敷金は2ヶ月ずつ出しており、自分で引越しを全てしたいという気持ちが強かったので、アルバイトで貯めたお金で初期費用や家具や家電を購入していました。
ですから、退去するときにもできるだけ敷金を返してもらうことができるように、きれいにして明け渡そうと思っていました。
もともと私は喫煙をしませんし、普段もきれいにお部屋を使っていたつもりです。
実際、1年ちょっとの間で特に汚くした部分や修繕が必要な部分はありませんでした。
しかし、退去する際に業者の方にも立ち会ってもらったときに、壁紙の交換を提案されたのです。
さすがに壁紙の交換になると高額の費用がかかりますし、予定していたクリーニング代金にプラスして壁紙代までとられることになると、敷金が帰ってくるどころか、逆に支払いをしなければいけない状況になってしまう状態になっていました。
ですから、不動産管理会社に申し出をして、納得できない旨を伝えました。
すると、不動産管理会社の対応としてはとても良心的であり、壁紙の張替えをしないようにリフォーム業者と話をつけてくれました。
そのやり取りというのは電話ででき、とても穏やかに感じよく対応してもらうことができました。
その後、文面で明細ももらい、敷金の請求もクリーニング代だけで済むようになりました。
この手のトラブルというのはよくあることのようですが、多くの人が退去時に同様の請求をされても気づかずに支払ってしまう形になっているようです。
しかし、こういった問題をしっかりと理解して解決していくためにも、契約の書面や状況などについても納得いくまで話をすることが大切だと思いました。
大学生のときのように若いと、どうしても言いにくいことがあったり、親が物件の契約をしていたりして、そのまま言われたとおりになってしまいがちです。
不動産管理会社によっても気持ちのよい対応をしてもらうことができるところばかりではなく、私のトラブルのように地元密着型の不動産管理会社では、運が良かったともいえるかもしれません。
この時は成人していたこともあって、私の親は特に入っていなかったのですが、気持ちのよい対応で助かりました。
その後も夫の単身赴任先や娘の下宿先などでも賃貸物件を借りるという機会がかなりありますが、このような前例を元にどのような形で借りるのがいいのかということを考えたり、不動産会社を決める際に参考にすることもあります。
賃貸の物件を借りるのは高額の費用が関係することにもなるので、慎重に対処してもらうことができるところにお願いをしようと普段から心がけています。