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不動産賃貸トラブル

最悪! 子供の騒音トラブルでイタい経験に…

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東海地方の賃貸マンションに暮らしていたときの経験です。
今から3年ほど前のこと。
仕事の都合で引っ越しとなり、あまり充分家探しに時間を割けないまま、一度下見したマンションに入居を決めました。

そこは職場や駅にも近く、利便性の高い場所にありました。
さらに、家賃の割には広く(50?くらい)単身世帯でしたが、余裕のある室内もいいなと思ったポイントです。
そして、デザイナーズマンションということで、照明などがオシャレで、室内灯もあらかじめ備えられており、新たに購入しなくても済んだこともメリットでした。

しかし…。

これらの“メリット”が、やがてすべて“トラブル”に変わることなど、その時の私は知る由もありませんでした。

引っ越しして間もなく、隣室に入居しているのが4人家族だということがわかりました。
幼稚園児2人と夫婦2人。
広めとはいっても、単身かカップルが多いと勝手にイメージで思っていたので、ちょっと驚きました。2室並びの縦長(10階以上)マンションなので、お隣はそこだけです。

暮らし始めて一週間も経たないうちに、隣室の子供の発する「騒音」に苦しめられることになりました。

私は仕事が不規則で、毎日決まった時間に起床・就寝するわけではありませんでした。
早朝深夜に及ぶ勤務で疲れた体を横たえていても、絶え間なく子供たちの「音」が聞こえてきました。

デザイナーズと言うのは、室内装飾に凝って、構造上は手抜きをしているマンションのことを言うのでしょうか。

そうとしか思えないくらい、そこは壁が薄く、声が丸聞こえでした。足音も泣き声も笑う声も歌う声もテレビや音楽もすべて丸聞こえ。
加えて、床を引きずる椅子の「ぎぎギィィ」という生活音まで克明に伝わってくるのです。

子供って全力で体重を使い、ドンドン・バタバタと歩いたり走りまわったりするものですよね。自分も子供のころは暴れん坊で親によく叱られたので、元気が良いのは構わないと思います。

ただ、次第にこの部屋に帰るのが恐怖に感じるくらい、騒音にビクビクする日々が始まってしまいました。
明らかに「トラブル」になっていました。

当然、不動産管理会社に電話。

はじめは状況を丁寧に説明し、お子さんがまだ小さいことや、自分の生活が不規則で、私も相手に迷惑な音を不適切な時間に発しているかもしれないことなどを伝え、なんとか隣室のご家族に配慮をお願いできないかと話しました。

電話口の女性は話をよく聞いてくれ、私の意図もきちんと伝わったように思いました。
翌日、早速エレベーター1階ホールに「騒音について」と書かれた貼り紙が出され、入居者全員に周知するような形で対策をとってくれました。

しかし!!ホッとしたのもつかの間…。

お隣は自分たちのことだとは全く思っていないのか、子供たちのわめく声や足音、家具から発せられる不快音は全く改善の兆しが見られなかったのです。

そのころには騒音が恐怖に変わり、耳栓をして寝るようになっていました。

それでも朝7時前後から2時間(幼稚園へ行く支度の時間?)はドタバタ地面を踏みつける振動と喚き声、何かをこぼして床にバラバラと散らばる音や、大声、物を床に投げつける音(幼稚園に行きたくないと暴れている様子でした)などが間断なく続き、疲労がとれないままやむなく目を覚ます日々が続きました。

私は覚悟を決めて、不動産管理会社に再度電話。
今度は少し強い口調で、はっきりと隣室の方に分かっていただけるようにお願いしました。

すると、今度は電話の担当が男性に代わり、「直接お隣に電話してみる」と約束してくれました。
不動産管理会社ですし、騒音トラブルは珍しいことではないのでしょう。口調は淡々としていました。

仲介を少し期待して、折り返しの電話に出ると…。

「なにぶん子供のことですので…とのことです。」

えっ?!何?どういうこと?!それだけ??

電話口で唖然と固まってしまった私をよそに、担当の男性はさも私が気にしすぎで、トラブルを引き起こしている問題のある人間で、子どもに対して静かにしろと無茶なことを言うクレーマーだと言わんばかりの口調で言うのです。

「あちらは気をつけて生活している、とのことですよ」

その時の冷たい口調から、これは自分に分が悪い、ととっさに思いました。もうこうなったら手段は一つしかありません。

私は新しい引っ越し先を探し、速やかに引っ越ししました。

結局、そのマンションには2か月弱しか暮らしていません。賃貸の良さはフットワーク軽く動けるところだな、と心から実感しました。

もっとも、ダメージも大きかったです。

まずコスト面。新しい敷金・礼金から引っ越し代金まで、ばかになりません。
本来なら必要のない経費。
「なぜ自分が出て行かなくてはならないの?」と悲しみににも似た怒りが込み上げてきて、やるせない気持ちにもなりました。
が、ズルズルとトラブルを引きずるよりも、スパっと行動に移したほうが絶対にいいです。

そして大切なのがメンタル面。
子どもの騒音というデリケートな部分だったため、なぜか罪悪感がありました。
しかし、距離を置いたあとで冷静に考えると、マンションという居住形態においては、相互に配慮が必要なのは言うまでもありません。

騒音で休日も心身が休まらず、不動産会社との電話のやりとりで追い打ちをかけるように精神的ダメージを負ったためか、健康診断では血液検査に炎症反応が出たり、過呼吸を指摘されたり、微熱が続いていたりで「自律神経失調症状」と言われてしまいました。

それが引っ越した先で暮らし始めたら、スッと健康に戻ったのですから、自分でも驚きました。

もしあの時、不動産管理会社の対応が、もう少し社会人として働く生活者の身になってくれていたら、と思ったこともあります。
こちらが単身世帯で子どもと同居していなかったのも、何かマイナスイメージに働いたような気がします。

たまたまだったのかもしれませんが、その会社のイメージはすごく悪くなりました。
今でも街中などの看板で目にしたりすると、あの時の嫌な気持ちが蘇って、いたたまれなくなります。

とはいえ、もう済んだこと。

おかげで様々な教訓を得ることもできました。
今後の転居の際はもっときちんと下見して、管理会社の対応も含めて検討材料にしなくては、と思っています。

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