不動産管理87
１．東京から札幌へ
東京から札幌の引っ越した際のことです。
主人が新築の賃貸マンションにこだわったこともあり、まだ建て終わる前に契約しました。
いわゆるデザイナーズマンションと呼ばれるような、外観はコンクリートそのままという感じです。（私が住んでいるエリアはなぜか灰色のそういうマンションが多いです）
そこに住んでいたのは２年弱ですが、トラブルは２回起きました。
２．最初のトラブル
まず、最初は、駐車場のシャッター音の騒音です。
私は北海道出身ですが、それまで東京で２０年近く住んでいたこともあり、冬のことが一番心配でした。
実際、母に、冬は「車の雪下ろしが大変だから、屋根付きの駐車場にした方がいい」と言われていて、１階が駐車場になっているマンションの２階部分を借りました。
しかし。初めて部屋に入ったときに、「ガガガガガ」という信じられないような騒音が聞こえてくるのです。駐車場の入り口にある、シャッターの開閉音でした。２０台ほど止めるスペースがあったのですが、出入りする車がいるたびに、その騒音が部屋中に鳴り響くのです。
とても夜眠れるレベルの音ではありません。
私はすぐさま不動産管理会社に電話を入れ、確認に来てもらいました。
そのような問題があることに、今まで何も不動産管理会社が気づかずにいたことに、まず驚きました。（最終確認などを、不動産管理会社はしないのでしょうか？）
担当者もこれはひどすぎる騒音問題だと判断し、数日の間に、騒音の少ないシャッターに変えてもらうこと、日中はシャッターを開けっぱなしにし、出し入れの度に開け閉めをしなくてもいいルールに変更してもらいました。
シャッターを変えてもらった日、その静音に感動しました。
３．二度目のトラブル
数週間は何事もなく過ぎていたのですが、春の終わりころ、また新たなトラブルが起きました。
部屋のクローゼットのフローリングの床に、小さな水たまりができているのです。
東京にいるときから湿度には気をつけていたのですが、湿気取りを10個以上おいても、強力な除湿器を使っても、一向に収まりません。
私はまた不動産管理会社に電話を入れ、事情を説明しました。
しかし、不動産管理会社の方は、北海道はしける（湿気がおきやすい）し、新しいコンクリートの建物は水分を出すので（そんなことってあるのでしょうか？）、そんなものなんですよ、と取り合ってくれませんでした。
しかし、風通しをよくするなど、どんな対応をとっても部屋がじめじめするのを抑えられません。数か月が経ち、なんとなくカビ臭い気がしてきたある日、たんすの裏を見たら、びっしり青いカビに覆われていました。
さすがにこれはおかしいと、不動産管理会社に連絡し、工事の担当者と一緒に来ていただいたところ、換気システムに不備があったことが分かりました。
そして、不動産管理会社から、カビなどで損傷があった家具などの代金を弁償するから、リストを出してほしいと言われました。全部で１３万ほどになりました。
支払っていただいたあとの明細を見ると、工事を請け負った会社からの支払いでした。
最初に連絡したときに、もう少し真剣に取り合ってほしかったな、と思いました。
思い入れのある家具も被害にあって捨てる羽目になったからです。
４．東京で利用していた不動産管理会社との違い
東京にいたときは、都下に住んでおり、大家さんが近くに住んでいて、不動産管理会社も大家さんと顔見知りの個人経営のところを利用していたので、トラブルが起きた時は、何かと親身になってくれていたので、不動産管理会社というのはそういうところだと思い込んでいました。
なので、札幌での不動産管理会社の一連の対応には少なからずがっかりさせられました。若い社員が多く、服装も態度も、違和感がありましたが、部屋を仲介してくれるのは別のところなので、どんな会社が管理するのかまではわかりません。難しい問題だなと思います。
この件があり、しばらくして引っ越しましたが、もう二度とあの不動産管理会社は使いたくないし、周りの人にも気を付けた方がいいことを伝えています。