1、東京、吉祥寺駅にほど近い築38年の分譲マンションの賃貸。
古いながらも、なかなか賃貸としての物件が出ず、人気のマンションでした。
14階建の8階でした。結婚2年目、夫婦2人での入居でした。
間取りは畳ほどのワンルームと20畳ほどのリビング兼キッチンでした。
リフォームしたてでしたが、ちょっと珍しい間取りでした。
ベランダはなし。
2、入居して3ヶ月ほどは何の問題もなく、部屋のオーナーがリフォームをして貸し出していたので水周りも大変綺麗でした。
しかし、突然トラブルが発生しました。
ある晩入浴をした後に7階の住人より水が漏れてくるとの苦情がありました。
急いで浴室を点検するも何の異常も見られませんでした。
しかし、階下の住人からは何とかしてくれ、そちらが悪い、との文句を言われ続け、翌朝の営業開始時間を待ち、不動産管理会社へ連絡しました。
オーナーとも話をしてもらったのち当日の夜に再度不動産会社から電話連絡がありました。
翌日に担当者が浴室を見にきました。
その際の話として半日かけて浴室のパッキンなどをやり直すということでした。
翌々日に1日かけて修理が完了しました。
その後、入浴するのに問題はなかったのですが、1週間後に再度トラブル発生。
また、水漏れすると階下の住人より苦情がきました。
再度、不動産管理会社へ電話で連絡しました。
その後、システムバスそのものを総入れ替えすることで話がまとまりました。
その間、2週間ほどお風呂が使えず、近くのビジネスホテルを借りてもらい、
入浴だけホテルへ行くことになりました。
しかし、ホテルのお風呂も狭く、通うのも不便であり、お金も無駄のため近くの銭湯へ通いました。
このホテルの予約はオーナーが不動産管理会社を通じて行い、私たちの費用の負担はありませんでした。
システムバスの総入れ替えが終わったものの、
階下の住人からは「ここは分譲マンションなのに、賃貸で借りてらっしゃるの。もう水漏れはごめんです」
などと嫌味を言われるため築40年近いマンションで、またいつ水漏れするかもわからずすぐに引越しをすることに決めました。
3、不動産管理会社はオーナーとの連絡をこまめに取ってくれました。
また、最後の費用などの交渉時には共に菓子折り(2,000円くらいのもの)を持ってオーナーを連れてお詫びに来てくれました。
振り返って見ても、迅速でできる限りの対応をしてくれたと感じます。
築40年近くのマンションであり、水回りに問題が出るかもしれないのはしょうがないのかなとも思います。
そんな条件の中で、不動産会社はすぐの応急処置、2度目のシステムバス総入れ替え、
お風呂が使えない間のビジネスホテルの手配、それを断って銭湯通いをしたぶんの銭湯代(1人400円ですが)、引越しする際の費用(10万円くらいでした)をオーナー持ちにするなど、できる限りのことをしてくれました。
4、階下の住人から度々嫌味や文句を言われたため、代わりにお詫びに行って欲しかったと思います。
私たちはその部屋が完全なものとして、毎月15万7千円の家賃を払っていたのですから。確か礼金は戻ってこなかったと記憶しています。
また、当時私たちは新婚当初で30歳になったばかりでした。
部屋のオーナーと不動産管理会社の担当者は50代くらいでした。
真摯に対応してくれたものの、どうも若輩者だという感じで接されていたような印象もあります。
当時はまだ子供もおらず、夫婦2人だけでしたので、お風呂が使えないとかいうトラブルも何とか乗り切れたのですが、もし赤ちゃんがいたらもっと大変だったと思います。
その後、度々そのマンションの前を通りますが、あの部屋はどうなったのかなと、思います。
引越し費用なども快諾してくれ負担してくれたので、それも不動産管理会社の手腕だと感じました。