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不動産管理トラブル

分譲マンションの賃貸契約で気をつけること 不動産管理会社任せはダメですよ!

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不動産管理54

不動産管理54

京都府京都市上京区に2LDKのマンションを賃貸しています。

リビング11畳、和室8畳、洋室5畳の三部屋と独立したトイレ、浴室、1畳ほどのスペースの洗面、脱衣スペースがあります。

6階建てマンションの4階で、一つの階には3つの住居があります。うちは北東に面した角部屋で風通しも見晴らしもよい物件です。

「分譲マンションを購入している大家さんが賃貸物件として貸し出している」とのことで、学生が住むような賃貸のワンルームマンションとは大きく異なり、基本的に家族が住むタイプの住居です。壁が厚く、防音もしっかりしており、またビルの管理会社Bの社員が昼間は管理人として常駐しています。

家賃は9万円。入居時の契約料と二年ごとの更新料は家賃一か月分の9万円で2014年の9月に契約しました。

契約時期は下の子の大学進学先が決まった高校3年生の秋で、当時、同じく京都の大学に通っていた二つ上の姉と次の春から一緒に住むための物件として、大学生二人が住むには少しスペースに余裕のある物件を選びました。

上の子が大学2年、下の子が高校3年でしたので、下の子の卒業までの最低でも4年間、さらには子供達の就職など将来の選択によっては今後も長く住みたいと思い、立地や間取りを厳選した結果の選択でした。

物件を紹介してくれた不動産管理会社Aが仲介に入り、当時はスムーズに賃貸契約を完了しました。

最初の2年後の契約更新時期を二か月以上過ぎた2016年9月、突然、大家さんから母親である私に電話がかかってきました。

「お宅は二年以上も水道代も払っていない。どういうつもりだ!」とひどい剣幕です。

声から察するに高齢の男性で、後でわかった話ですが、京都の自宅近辺に多くの物件を所有する地主さんでした。

寝耳に水の話で、かつ、大家さんとは一度もやりとりをしたことがなかったため、「とりあえず、状況を確認させてほしい」とお願いして、一度、電話を切り、慌てて仲介をしてくれた不動産管理会社Aに電話しました。

不動産管理会社Aの担当者は、物件紹介当時と変わっており、若い女性のようでした。

「担当者が変わっていてよくわからない。」と全く要領を得ませんでした。

「調べてから連絡します。」といったきり、結局、その後、一週間以上も連絡がきませんでした。

やり取りの記録を文字で残したかったため、基本的には電話でなくメールでやりとりしましたが、何日も返事が来ないので閉口しました。

もっときちんと対応してほしいと上司に訴えようかと思いましたが、大家さんとの窓口である不動産会社を敵に回すのが怖くて、言えずにしばらく我慢しました。

何度かおこなったやりとりの電話もメールも非常にのらりくらりとしていて、頼りにならないいい加減さにうんざりしました。

一方、不動産管理会社Aに任せていただけではらちがあかないと思い、自分からビルの管理をしている不動産管理会社Bに電話したところ、こちらは丁寧で迅速な対応をしてくれました。

二年間の水道代の集計、大家さんとの連絡など、気持ちよく対応してくれ、大変助かりました。

不動産管理会社Bに調べてもらったところ、確かに入居当時から二年余り水道代が支払われていないとのこと。

 

そして、その手続きは入居当時、仲介した不動産管理会社Aからビルを管理している不動産管理会社Bに書類が提出されるとのことでした。

つまり、
・不動産会社Aは書類を渡し忘れた
・大家さんは新しい入居者が入ったことを管理会社Bに伝えておらず、かつ二年経つまで水道代を自分が負担していることに気づかなかった
・入居者である私達は水道代が請求されていないことに気づかなかった
と、いくつかの問題点が重なったことによるトラブルだということがわかりました

正直なところ、こちらのミスとは思えませんでしたが、支払うべきものを払っていなか

ったことは事実であり、大家さんの怒りをとにかく早く収めるために、すぐに過去の水道代の支払いを大家さんに、今後の支払いのための手続きを不動産管理会社Bにおこないました。

 

それに加え、大家さんに丁寧なお詫びの手紙を配達記録の形で送りました。

 

あとでわかったことですが、実はこの物件は大家さん自身が管理すべき物件で、仲介時の不動産管理

会社Aは本来、仲介のみの役割とのことでした。そして、ビルの管理をしている不動産管理会社Bは入居者に対するやりとりのみなので、新しい入居者の情報が入らない限り、対応ができなかった、つまり、大家さんの認識不足により問題が発生したトラブルだったというわけです。

 

その点を、不動産管理会社Aの担当者に指摘し、大家さんに伝えてほしいと頼みましたが、「他にも多くの不動産を任されていて、“ファミリー物件”であるこのマンションだけが大家さん自身の管理だったため、大家さんに強く言いづらい。サービスでやっている状態です。」とのことでした。

実際の状況をちゃんと把握していない大家さんにも、中途半端なサービスを提供している不動産管理会社Aに対しても大きな怒りを感じましたが、嫌な気持ちを引きずりたくなかったのでそれ以上の問題の原因への追及は諦めました。

 

今回のトラブルで得た教訓は次の5つです。

 

・契約時に不動産会社の立場をはっきり確認する(仲介のみか管理もするのか)
・特に関係者が複数いるばあいのそれぞれの役割を知っておく
・担当者がいい加減な場合はすぐに上司に対応の改善を要求する
・不動産会社とのやりとりは必ず記録を細かく残す
・生活費の銀行引き落とし状況をしっかり確認する

 

そして、何より、今回のトラブルは、入居者である私自身が学生向けの賃貸マンションしか知らなかったことで巻き込まれたことのようでした。その点で“ファミリー物件”と呼ばれる分譲マンションの賃貸契約には特にご注意を!

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