私が社会人になり、初めての一人暮らしをする際にアパートを借りた時の不動産管理会社とのトラブルの体験です。
アパートの仲介業者と不動産管理会社の違いもあまり理解しないまま部屋を借りたのですが、管理会社はアパートから結構離れており、何かあれば電話で対応するということでした。
田舎者の私は、都会とはそんなものだろうと思いながら1か月経つころ、同じ県内の専門学校に通い始めた妹と当面同居することになり、鍵がもう一つ必要となりました。
私の住んでいたアパートはカードキーだったのですが、今思えば普通借りる時にスペアキーも渡されるのが一般的だと思うのに、その当初はカードキー一つしかないのに違和感など感じませんでした。
初めて自分でアパートを契約した事だけで、スペアキーなど考えもしなかったのです。
事情を電話で説明すれば、スペアキーももらえると思ったので早速管理会社に電話してスペアキーの事をお願いしました。
当時の担当さんは退職してしまったということで、私の住むエリアの新担当さんにお願いすると、なんとスペアキーは渡せないということでした。
契約書には、勝手にスペアキーを作ることは禁止とあったので管理会社に言ったのにあるのに渡せないと言われ、さすがにおかしいと思いました。
身内に渡すためと説明しても決まりだからダメときつく言われ、その日は電話を終えました。
しかし、社会人の私と学生の妹では生活する時間が違うため、会社の先輩に相談したところ、それはおかしいと言われました。
やっぱり、おかしいんだと思い電話を再度しても断られます。
「本当にそのような決まりなのですか?妹が困るので一度上司の方に相談して頂けないでしょうか?」と私もこのままでは引き下がれないと強く言ってみたのですが、決まりだからの一言で片づけられてしまうのでした。
なので、妹と直接言ってお願いすることにしました。
管理会社に行くと、新担当は不在で上司の方がいました。
事情を説明し、電話で断られた旨を伝えると「それはこちらの手違いです。
借りられるときにスペアキーはお渡しる運びとなるので、完全にこちらの落ち度です。確認しましたら、スペアキーは残っているため、今お渡しします。大変申し訳ありませんでした。」と謝罪してくださいました。
そして、1週間かかりやっとスペアキーを手に入れることができたのです。
上司の方が「担当からお詫びのお電話を入れさせますので。」と言われ当然その日のうちにかかってくるものと思っていたのですが、なんと一度もかかってきませんでした。
当時、私は社会人一年目でしたがそれがどれだけ顧客にとって失礼なことか、自分の会社の研修で顧客への対応は迅速に、どれだけ遅くても次の日の持ち越してはいけないと教育されていたので、こんな非常識な社会人がいるのかと残念でなりませんでした。
不動産管理会社とのトラブルというより、ただ単に担当の人との間の問題だったようで、私もはじめに言われたことを鵜呑みにしないで、電話だけで済まさずに早くに出向けばよかったとその時反省しました。
それから、またすぐ担当が変わったようです。
仕事内容も理解していないような人を雇う会社もどうかと思いましたが、わからないことをそのままにしようとしたり、上司に報告もしないような社会人にはなりたくないと反面教師にしようと固く心に誓ったできごとでした。
契約更新を待たずして、そのアパートからは退去しました。
部屋の明け渡しの際に担当してくださった担当の人はとても親切な方だったので終わりよければすべて良しという感じでした。
それから、2度ほど賃貸アパートやマンションを借りたのですが契約の前に担当の人が信頼できる人かもよく考慮するようになりました。