数年前の話ですが、仕事で新規オープンの営業所の短期間ヘルプが決まり、通える距離ではなかったので部屋を借りる事になりました。
社宅社員寮の代わりなので入居費用等は経費から出るのですが、家賃補助上限額が決まっていて、さらに短期間なのでなるべく安い所と念押しされ、あまり高い部屋は借りられません。
営業所候補地エリアの不動産管理会社は、数社がネット検索で部屋を探せるようになっていました。
問題は、突然の話だったので引越予定日まで2週間ほどしか期間が無く、短期間ヘルプの短期間がいつまでになるかはっきりせ(オープン作業が落ち着いて他のスタッフが慣れるまでというアバウトな状態)、さらに上限額がエリアの相場ギリギリで選ばなくてはならない事でした。
さらに、出来ればスーパーまたはコンビニ徒歩圏内、帰宅が連日深夜の可能性があるので夜道も安心出来るよう街灯や治安も気になるし、住民トラブルの無い落ち着いた物件が希望でした。
ネット検索でファミリータイプばかり出てくるので直接不動産管理会社に赴き相談したところ、2週間以内に即入居可能で、さらにワンルームの件数自体が驚くほど少なく、むしろほとんど無い状態でした。
ちょうど3月でしたので、近くの大学の新入生が1月頃から次々ワンルームを借りてもう残っていないとの事。
これは、エリアとしてだから他の不動産管理会社もどこも似たような状態だろうと聞かされました。
早い人は12月からご家族と何カ所も下見に来るそうです。
大学生は集まって深夜まで騒ぐので、よくそういうトラブルがあるから、大学生ばかり入居して学生寮のようになっている物件も避けた方が良いと教えられました。
たしかに、夜通し飲み騒がれると翌日仕事になりません。
部屋探しは最初から難航してしまいました。
レオパレスは希望に近い立地で空き部屋があり短期間で契約可能でしたが、短期間契約は何カ所契約かはっきりしないのと、予算がオーバーしていました。
ウィークリーマンションを長期間借りるのも考えましたが、これも予算オーバー。
数日経っても進展しません。
このままではいけないので、もう一度、今度は営業所オープンの短期間だけで経費の関係がある事情を説明し、妥協出来る部分を伝え、ワンルームが無ければファミリータイプでも築年数が経って安くなっているなら希望したいなど間口を広げて伝えました。
すると、短期間なら、すでに他の企業が社宅代わりに使用しているワンルームが何棟かあり、会社として一棟借り上げているわけではないから退社で空室になった一部屋を回す事が出来る、と提案されました。
ただし入居は家賃前払いで延長は1ヶ月単位で最大一年間までという条件でした。来年には新入社員が入居するので。
この条件は、一年以上暮らす事にはならないため逆にかなり都合が良く、他に借りられそうな物件も無いためその場で借りる事を決めました。必要な手続きの書類等が渡され、物件と同タイプのモデルルームがすぐ近くにあるというのでそちらを見学して、実際に住む部屋の確認に代える事になりました。
案内されたモデルルームは女子大学生の1人暮らしのイメージした部屋で、観葉植物や可愛らしい家具、明るい照明、楽しそうなキッチン…イメージ以上に広く素晴らしい部屋でした。
そして、引越当日、部屋に到着した私は愕然としました。
洗剤の異臭がすごいんです。数ヶ月使用されていないはずの部屋なので、排水管の不備で隣の部屋の洗剤の匂いが臭気上がりしているようでした。
息が出来ないくらい強烈です。窓を開けても変わりません。ガスの立ち会いの人も洗剤臭さにびっくりしていました。
時間的に夜で、いまからホテルを借りて移動するなんて無理なので、洗剤の匂いで死ぬわけではないから…と我慢しながらその夜はむせながら過ごしました。
翌日すぐに不動産管理会社に連絡したところ、対応には数日かかるという返事。
築年数はさほど変わらないはずなのに、住み方が乱雑なのか、キッチンには油染み、床もフローリングがあちこち剥がれ歩くと軋み、ドアノブもボロボロに剥げ落ち錆が浮き、バスルームからはカビの匂いが…。
翌週、修理の人が確認しに来て排水まわりに異常無し、住むうちにだんだん薄れるとの事で、何もしないで終わりました。
こうしたトラブルに遭った事がなく、そのまま住むしかなくなってしまいましたが、洗剤の匂いは薄れず、バスルームのカビ臭さも使ううちに悪化しました。
幸い6月上旬でヘルプ期間の終了が決まり、5月に、6月も1ヶ月延長を申込ました。
すると、次の長期間入居者を募集するから、短期間の契約だしもう延長出来ない、延長しないで出て行って欲しい、と言われ、最長一年間までだったはずでは…。
結局、口頭での説明であって聞き間違えだけ、書面になっていない、最長だから一年間までを保証するのではなく、もし延長を受け付けられる可能性があるとしても一年間まで、全額先払いのような話をされました。
全て我慢です。
もともと不満が強かったため、会社に掛け合い不動産管理会社の指示通りに従い延長せず退去し、代わりにもう二度とその不動産管理会社は社宅借り上げ利用をしない方針になりました。