1.隣室の楽器の音がうるさい
一人暮らしをしていた時に、隣室の物音で困ったことがありました。
その当時は会社勤めをしていたので、帰宅するのは早くても6時過ぎです。
つまり、平日は夜しかのんびりできる時間がありません。しかもその賃貸マンションは、比較的しっかりした造りで、そういう点もそこに住もうと決めた理由の一つでした。
しかし引っ越してしばらく経ってから、週に2,3回、夜9時ごろになると、楽器の音が必ず聞こえて来ます。
ピアノとかギターではなく、金管楽器のような音で、そのため結構響きます。
これがうるさくて、テレビの音も聞こえないし、しかも11時頃まで続くので、翌日が早い時などは、寝る頃まで延々と音がします。
仕方ないので、まずそのマンションの管理人さんに連絡をして、不動産管理会社に伝えてもらうことにしました。
2.不動産管理会社に言ってみたものの
ところが、不動産管理会社に言ってくれたはずなのに、その後も隣室の音が鳴りやむ様子はありません。
隣の人と出会った時に、話してみようかなとも考えたのですが、何か気まずくなりそうなことに加え、その人がいつ出かけているのかもわからない状態でした。
仕方ないので、自分で不動産管理会社に連絡をすることにしました。
マンション名を言い、以前管理人さんから連絡があったかもしれませんがと伝えると、電話に出た人は、そんなことを聞いていないと言います。
何か行き違いでもあったのかと思い、もう一度その旨を詳しく伝えたのですが、その人は何か面倒くさそうに、そんなこと言われたのお宅だけですよと言いました。
正直な話、あまり感じのいい人ではなかったので、よろしくお願いしますとだけ言って、電話を切りました。
3.他の入居者も同じ思いをしていた
その後も週に2回ほど、楽器の音は聞こえていました。
これが原因で体調を崩すというわけでもなく、毎日というわけでもなかったのですが、やはり気になります。
音が聞こえるようになって2か月ほど経ったころ、その部屋を挟んだお隣、つまり2軒隣の部屋の人と顔を合わせたので、その音について話したところ、その人も管理人さんに言ったということでした。しかもその人も、管理人さんに言ったけれど何の連絡もなく、仕方ないので不動産管理会社に問い合わせ、管理会社の人から、私と同じことを言われたそうです。
これはちょっと、不動産管理会社にも問題があると思い、その人と話して、弁護士さんに尋ねてみることにしました。
4.直接談判してみる
以前相続関係でお世話になった弁護士さんを知っていたので、畑違いかなと思いつつ、電話をしてみました。
一度相談に来るようにいわれたので、有休を取って相談に行き、一連の出来事について説明しました。
訴訟ではなく、調停になるかもしれないと説明してもらい、その不動産管理会社の対応と、連絡先についても話しておきました。
また、2軒隣の人と私とで不動産管理会社に足を運び、本来楽器の演奏は禁じられているはずなのに、定期的に音がするし、それに対して会社側が何も注意しないことは問題だと、苦情を述べておきました。
会社の人は流石に驚いたようで、私たちに対して謝罪をし、上司に伝えますということでした。
5.本人の退去により解決
それから3日ほど経って帰宅したところ、隣の部屋に不動産会社の人と思しき人が来ていましたが、留守のようでした。その人は初めて見る人で、こちらの連絡先をご存知ないですかと訊かれましたが、生憎私は何も知りませんでした。
それから数日で楽器の音はしなくなり、また帰宅した時に、引っ越しのトラックがマンションの入り口にあるのを目にしました。
その後不動産管理会社から手紙が来て、謝罪の言葉と、隣の人はアルバイトをいくつか掛け持ちしていて、たまに家にいた時に楽器を鳴らしていたこと、そのため連絡先も一つではなかったこと、また、トラブルになっていることを知って、すぐに出て行ってしまったことなどが書かれていました。
意外に簡単に解決しましたが、こういうトラブルには、もっときちんと対応してもらいたいなと思いました。