不動産管理66
これは私が人生で初めて一人暮らしをした時の実体験です。
当時22歳、人生初めての転職とそれに伴う賃貸マンションへの引っ越しでした。
親の力を借りずに一人暮らしを始めようと、インターネットでの物件探しと不動産会社めぐりを行い、長い時間をかけて決めた物件でした。
場所は大分市内、同じ名称のマンションが近隣地域にも多くある有名な不動産管理会社の管理物件でした。
立地条件や周辺施設も充実していましたが、賃料が相場よりかなり安く、心配だったので賃料の安さについて質問したところ、近くに駅があったこともあり騒音の関係で少し安くなっているとの説明を受けました。
敷金礼金が少し高いな・・・と感じましたが、敷金は故意な過失での室内の損傷等がない限り返金されると可能性が高いとのこと。
そして月々の賃料が安い分礼金設定が少し高めであるとの説明を受けたので、特に問題はなさそうだったので契約しましたが、その後住み始めてからいろいろなトラブルが発生しました。
賃料が安かったため、お湯が出にくいこと、エアコンの排気臭が悪く黒いごみが降ってくること、壁が薄いことなどいろいろありましたが我慢できました。
しかし、賃料の安さで我慢できないトラブルも多くありました。
まずはじめに、転職先で必要書類に住所を記入したところ、会社の担当者がたまたま私が住み始めたマンションで以前事故が起きていることを教えてくれました。
不安になり自身でインターネット検索したところ、まだ未解決の人の死が絡む事件が発生していました。
すぐに問い合わせようとしましたが、事故物件の告知義務について調べたところ、おそらく私の住む前に誰かが住んだことで不動産管理会社に告知義務はなくなったのだと推測し、問い合わせはしませんでした。
しかし、賃料の安さについて質問した際にそこも伝えるべきだったのではないかと思い、それ以降とても不信感を持ったことを覚えています。
最大のトラブルが起きたのは退去時でした。
入居期間は約２年弱、禁煙者でもあり、入居時のチェックもかなりしっかり行っており、部屋をきれいに使っていた自信があったので、敷金はいくらか戻ってくると思っていました。
しかし、約１０万円の敷金を支払っていたにも関わらず、返金額は０円とのことでした。
内訳は１か月分の賃料(約３万円)と残額約７万円はすべてエアコンのクリーニング費用との説明を受けました。
契約書に１か月分の賃料を退去時に生産するとの記載はありましたがエアコンのクリーニングについては「必要な場合にハウスメンテナンス費用を請求します」と記載されているからという一方的な理由でした。
これは業者も住人も、どのようにでも解釈ができる定量的に把握することが不可能な表現であり核心をついていない記載です。
そのようないい加減な条件を記載されているなら双方の合意が前提となることが当たり前です。
それにも関わらず、一方的にエアコンのクリーニング代として約７万円も請求されることに理解できませんでした。
さすがに説明を求めました。
また、そんなに高いのならこちらで安いエアコンクリーニングを外注させてほしいと伝えました。相場では高くても３万円です。
しかし不動産管理会社の説明は「備え付けのエアコンのタイプが古いこともあり、退去時には皆さんからクリーニング費用をもらってクリーニングしている。
もし次の入居者が使用できないとなった場合のエアコンの新規購入費用が発生してしまうと敷金を一度返金しても、もう一度かかったエアコン購入費用を再度いただくことになるのでこのまま敷金精算をしておいたほうが、後腐れもないですし、お客様の負担も減りますよ。」と説明を受けました。
いま冷静に振り返ると、無茶苦茶な論理ですよね・・・。本当にアホでした・・・。
彼らの発言を録音し、書面で言い分をあずかってから訴訟なり、県の不動産行政に通報してやればよかったです。
やはり、お金のかかることを口頭のみで対応してくる不動産管理会社はダメですね。
後悔先に立たずですが、いくらなんでも高額すぎます。
そもそも、入居したのが冬場であったこともありますが、入居してから初めてエアコンをつけた時にした排気臭と黒いゴミが降ってきたのはなんだったの？
クリーニングしてたらあんなことはないんじゃないの？と怒りでいっぱいになりました。
推測ですが、たぶん、私たちから受け取った資金はクリーニングに使われていないと思います。
この不動産管理会社は、そういう手口で利益を出しているのだとおもいました。
結局こちらがクレーマーのような扱いをされ、ひたすら謝ってくる態度に嫌気がさし、もう話したくない・・・と思いそのまま退去しました。
また、退去の約３か月前に退去連絡を行ったにもかかわらず、不動産管理会社と家賃引き落とし管理者の連絡ミスにより退去後も二度に渡って家賃の引き落としが行われていました。
返金を求めましたが、やっと返金の処理がされたのは退去後４か月たってからでした。
エアコンのクリーニング代を敷金精算したときの「後腐れのないように」といった発言はなんだったのか！とやり場のない怒りがふつふつと湧きました。
こちらとしてはもう新しい生活も始まっているのに「来月ご返金いたします」「本日ご返金の処理が完了しましたので明日には確認ができると思います」「ご返金の確認は取れましたか？」など何度も何度も連絡をしてきて、後腐れ悪くしてるのはそっちのほうじゃない！と本当に呆れました。
今は実家に戻り、トラブルのない日々を送っていますが、今後物件を探すことがあれば前回と同じようなトラブルにならないような物件の探し方をしたいと思いました。