私が住んでいたのは、2LDKの10階建てマンションでした。リビングダイニングは20畳でとても広く、友人を集めてホームパーティーもできました。
さらに駅から徒歩5分、新幹線の駅まで出るにも電車で20分という好立地です。
ただ築30年だったため、外観は少し古い印象がありました。一方、お部屋の中は全面リフォームされており、とてもきれいで使いやすい部屋でした。
そして古いために、この立地、広さにしては、家賃はかなり安かったです。
やはり古いことから、住みはじめてから、色々なトラブルが起きました。
お風呂の換気扇から黒い水が出てきたり、オートロックが壊れたり…。
しかしその度に不動産管理会社が丁寧な対応してくれ、最新のものに替えてくれていたので、おおむね満足していました。
ところがひとつだけ、解決しなかったトラブルがありました。
マンションの外壁であるタイルが経年劣化により剥がれ落ち、真下の駐車場に止めてあった私の自動車の屋根に直撃、へこんでしまったのです。
3.不動産管理会社の対応について
不動産管理会社は外壁が剥がれ落ちている箇所から、私の自動車にへこみができている可能性に気づいていたはずです。
それなのにその可能性には触れず、「これから外壁工事をするので念のため自動車を別の駐車場に移動してください」と電話があったのです。私はもしかしてと思い自動車を確認したところ、へこみを見つけたのです。
(かなり大きなへこみですが、普段自動車の屋根は見ないので、気づきませんでした。)
ちょうど担当者が変わってすぐの頃でした。
その新しい担当者はトラブルに対し謝ることもなく「保険会社から連絡しますので。」と言っただけで、はじめから不誠実な印象がありました。
私がディーラーに足を運び修理の見積もりをとったところ、修理代は16万、さらに屋根を修理することで事故車扱いとなり、中古車として売るときに5万前後査定額が下がる可能性があるとのことでした。
私は、こちらには全く非がないのに査定額が下がることに納得がいきませんでした。
しかし保険会社からは「修理代は支払うが、査定額が下がる分は支払えない」とのことでした。さらに「実際に中古車として売ろうとしていてその証拠があれば査定額が下がる分も支払えることがあるが、今回は該当しない」という説明がありました。
保険会社とそのやりとりをしている間、不動産管理会社からは何の連絡もなく保険会社に丸投げ状態でした。
私から不動産管理会社に連絡し、査定額が下がる分についてどう考えているのかと聞くと、「気持ちは分かるが支払えない」の一点張りでした。
ここでも謝罪はありませんでした。
4.問題解決と感想
不動産管理会社との話し合いはそのまま平行線をたどり、私だけでなく主人にも交渉してもらいましたが、結局査定額が下がる分に関しては、こちらがあきらめる形になってしまいました。
その交渉に時間がかかったため、修理をはじめる時期は、外壁が落ちてから2ヶ月後になってしまいました。
こちらには全く非がないのに、時間もかかり、結局査定額が下がる分も支払ってもらえず、また小さなことですがやり取りの中で電話代やガソリン代、電車代もかかり…。
本当に災難でした。
こうした問題が起きるのはある程度仕方のないことだと思います。
会社のルール、社会のルールがあり、支払えないものは支払えないというのも分かります。だからこそ不動産管理会社には、顔を見て謝罪をするなり、できる範囲での小さなサービスをするなり、誠実な対応をしていただけたらこちらの気持ちも違ったと思います。
それまでは不動産管理会社の対応に満足していましたので、とても残念なできごとでした。