10年ほど前から仕事の関係で、平日は東京都内に滞在するという生活を夫がしています。
初めの5年間は掃除などをしなくても済むようにホテル住まいをしていました。
しかし、オフィスの移動などに伴って固定化していたホテルを利用するのが難しくなり、少しでもオフィスの近いところから通うことができるようにマンション暮らしをすることにしました。
マンションを契約して暮らすようになったのは5年ほど前からになります。
その時には西新宿のタワービルのオフィスで仕事をしていたので、地図で確認をしながらすぐそばのマンションを見つけてその物件を扱っている不動産会社で契約をして暮らし始めました。
14階建ての9階部分でした。
眺めもよく、都庁なども見えてとても素敵なエリアでした。
見た目にもきれいな物件で入居する際には新生活に期待もありました。
入居したての時期では気づかなかったのですが、そのマンションやエリアでは下水の臭いがキッチンの排水口や洗濯機の排水のところから上がってきていました。
確かに入居をした時にキッチンの排水口にラップのようなもので塞いであったので少しおかしいと思っていたのですが、実際に暮らし始めて水を流すと嫌な臭いがあがってきたのです。
時々掃除などをするために訪れる私でもとても気になるくらいでしたから、平日住んでいる夫は本当に耐えることができなく、24時間常に換気扇を回すことで対応していました。
週末に地方の自宅に帰る際にも換気扇は回したままで天候が悪くなければ、ベランダ側の窓も開けたままにする日もかなりありました。
入居して1週間以内に送ることになっている入居時の現状について不動産管理会社に伝える書面でも「排水口の嫌な臭い」というのを記入させてもらったのですが、特に不動産管理会社での対応はありませんでした。
その後、不動産管理会社にも電話をして現状を伝えたのですが、やはりその地域では仕方のないこととして特別な対処をしてもらうこともできませんでした。
事実、マンションの外にいても時々同じような臭いがすることがありました。これはマンションの上層部でも下の道路の歩道あたりでも同じことでした。
実際に隣に入居している方にこういったトラブルについて話を聞いてみても臭いがあがってくるのは同じであるということで、その方は玄関のドアをわりと常に少し開けていたり、ベランダ側の窓を開けるようにして対応しているということでした。
夫の場合は仕事で昼間は自宅にいることはなかったし、夜寝るだけに帰ってくるくらいで、週末もマンションにあまりいなかったので、それでもよかったようです。
結局、不動産管理会社などで対応できるレベルではなかったようで、最後に退去をする際にも立ち会いで来た部屋の清掃などをする業者の方にも仕方がなかったということで話が終わってしまい、問題解決といっても自分たち個人での対応で臭いをわからなくするという換気くらいしか方法がありませんでした。
今は転職のタイミングで港区のマンションに住んでいますが、臭いもなく快適です。物件やエリアの選び方で変わるものだと思うのですが、臭いというのはなかなか暮らし始めてみないとわからないものだと思いました。
このようなトラブルはあまりないとは思いますが、物件を探す際にはしっかりと内覧をしてから臭いも確認するということも重要だと感じました。
夫は内覧をしてからその物件に決めたのですが、内覧をした時には気づかなかったと言っていました。
ただ、住むマンションというのは家賃もある程度の金額ですし、毎日寝たり、食事をしたり、生活をしていく器になります。
ですから、常に嫌な思いをしないように慎重に決めていく必要があると思いました。