入居時の事
夫の仕事の都合で引越しが急に決まった時、引越し先を急いで決めないといけませんでした。数多くはみられないので、これはと思った入居予定のマンションを見に行きました。その結果、内装が綺麗ではありませんでした。
カーペットのシミ、壁にレンジ跡の汚れなど前入居者の生活跡が残っている部屋でした。汚れの具合は経験上、通常なら敷き直しや貼り替えがあるレベルの汚れ。
驚いたので案内してくれた不動産管理会社の人に、クリーニングはこれからですかと聞いてみました。
返答は「入居者様のご負担が大きくならないようなクリーニングに留める事になりました。現状がこの状態でも出る時のクリーニング負担も大きくはならないと思いますよ」というものでした。
なんだかスッキリしないものの引越しまで時間がない事、社の方針で退去時の負担が少ないとなれば致し方ないのか、争ってトラブルを起こしている時間は無いと考え、そのまま入居する事にしました。
退去時の事
そして2年後、仕事都合でこのマンションを退去する事になった時です。不動産管理会社のクリーニング担当の方が部屋のチェックに来て、入居時の汚さを無かったかのような発言をし始めました。
「カーペットにかなり大きなシミがあるので部屋全体を敷き直しになります。こちらの壁、電化製品を置いていましたか?静電気で黒ずんでますね。この壁面も貼り替えになります」
え??待って、待って、待って!!それ、入居時にあった汚れよ?!
他にも、最初からの汚れ全てが私達の責任としてあちこち貼り直しと言い出していくのですから驚きを通り越して焦り始めました。
前の人のまで全部私達がクリーニング代を負担になるの?入居時に汚れを我慢したのに!?と内心パニックでした。
私はその不動産管理会社の担当者に反論しました。2年前の入居時にあった説明と違う事。指摘された汚れの内、数カ所は元々有ったものである事。入居時にクリーニングに関する負担減の説明を受けた事。その為、汚れが気になる状態で入居した事。
トラブル回避の為に必要とよく言われていたので、入居時に撮っておいた日付入りの写真も見せました。
不動産管理会社の担当者はそんなの知らないとばかりに、その時と方針が変わっているのではとか、何年も経つと方針も変わるではとか、そんな砲方針があったとは入社したばかりの私は知らなかったとか、よく分からない感じでした。
でも汚い状態で入居したのに綺麗にして返せというのはどう考えても納得ができません。
私は納得できない事、クリーニングに同意できない事などを伝え、その日の確認書類(見積もり)への同意サインを拒否しました。
担当の方は社に戻り当時の方針の確認をする事、大家さんへも相談をしてからまた連絡する事を私に告げ、その日はそれで終わりました。
納得のない解決
数日後、電話が有りました。私たちの負担額を減らす努力をしたが原状回復として貼り替えは行う事になる、と。「原状回復」ならカーペットも壁もそのままのハズですけど、説明を聞いてイライラしたのを覚えています。
通常の大家さんと入居者の負担割合、管理会社の負担やバランスなどが説明されました。ここでいつまでもゴネても問題が長引くだけというのは把握できましたし。
通常なら大家さんと半々のところ、大家さんの負担増、管理会社さんも多少負担、私の負担額は当初の見積もりよりかなり減という事になりました。
クリーニングの方針や入居時の説明については、釈然としない返事だけが返ってきました。そんなはずは無い、と。でも私の入居時の汚れが証拠なんです!
私の負担額は半分から3分の1に、大家さんが7割を負担という事でしょうか。
なんにせよ入居時のトラブルは最後までトラブルでしか無い事は確か。入居時に問題を起こさないように、と夫に言われていたので強くも出られませんでした。
ですが最後の最後で問題になってしまうのなら、最初からの対処を間違えたらいけないとこの時ほど感じたことはありませんでした。