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不動産賃貸トラブル

大家さんの存在や設備内容等、管理会社が把握していなくて驚きました。

更新日:

1.物件について

 結婚前に2年程住んでいた賃貸アパートの部屋は、2階の一番奥にありました。
2階建て物件でエレベーターはなく、なぜか玄関前の廊下は私の部屋だけが後付けの壁で仕切られていて共同の階段を昇っても行けないようになっており、一階の奥に私の部屋専用の階段がありました。
なぜかと聞いたら過去に大家さんの家族が住んでいた時期があったそうでそのままになっていると言われました。
壁で仕切られている分プライバシーは守られそうだと思ったのと、
他の部屋がワンルームなのにここだけ2DKでトイレと浴室が別でキッチンも広く家賃も安かったので深く考えずにここに決めました。
 最初の窓口も内覧も契約も鍵の受け渡しも不動産管理会社で行われ、
大家さんに直接家賃を支払うという事と大家さんの名前や支払い口座などの賃貸契約書の記載を確認しました。

2.大家さんがもう一人いた

 引越しの日、高齢の女性が訪ねてきて大家ですと言われて驚きました。
契約の時に確認した大家さんの名前は男性だったので聞いたら、その女性は元々聞いていた大家さんの母親で私の部屋だけはこの女性が管理し、他の部屋は息子さんが管理していると言われました。
家賃も直接こちらに支払ってほしいと言われ、聞いている話と違うので不動産管理会社に確認させて下さいと伝え、すぐに電話して確認をしました。
すると管理会社もその事を知らなかったようですごく驚かれました。管理会社の方でも本来の大家さんに確認するのでそれまで家賃の件は保留にするように言われました。
その結果、女性が言うとおりそれまでもこの部屋だけは元の大家さんとは別で管理をしていたらしく、彼女(以下大家さんとします)の口座に家賃を支払う事になりました。
そして今後不明点があれば家賃については大家さんに、部屋の設備については不動産管理会社に連絡するようにと言われました。
この2点について契約書の内容変更になると言われ、内容の書き換えをしました。
さらに驚いたのがこの大家さんは私の真下の部屋に住んでおり、この事を知っていたら借りるかどうか迷ったし、管理会社にも言わず勝手に家賃をとっていた事に対しても少し不安に思ってしまいました。
息子さんの方はこのアパートには住んでいないようで、私は結局一度もお会いする事はありませんでした。
 

3.設備面での問題発覚と不動産管理会社の対応
 
 引越し後ネット工事とBS視聴契約をしようとしたらどちらも回線の設備が整っていない事が発覚しました。内覧の時にネットは光ファイバー完備、BSアンテナ有(契約は各個人で行う)と聞いていたのでおかしいと思い管理会社に問い合わせたら確かに大家さん(息子さん)からはそう聞いているとの事でした。
しかし実際は私の部屋だけがどういう経緯かわかりませんがネット回線のケーブルが壁の中の途中までしか通っていないしBSも繋がっていない状態でした。
この事がわかったのは開通工事の業者が来ていた時で、追加の光ファイバーのケーブルを改めて用意しないと開通できないそうでしばらくネットが使えませんでした。
しかも管理会社から開通工事するなら私が負担でやるように言われ、元々あると聞いていた設備に対してそれはおかしいと抗議しました。
結局私は工事費を負担しなくてもいいという事になり、管理会社の方が家まで謝罪に来ました。
詳しくは聞いていませんが、その時の担当の方の話しぶりでなんとなく大家さんが工事費を負担するのを渋ったらしい事がわかりました。
管理会社と大家さんでどのようなやり取りがあったのかはわかりませんが、この件以降部屋の設備に関しても大家さんと直接やり取りするように言われ、また賃貸契約の内容変更をしました。
謝罪に来た時も真摯な態度でしたし、間に入って大家さんとやり取りしてくれたまでは良かったのですが、
契約時に聞いていた話がいくつか二転三転したのには不信感を持ってしまいました。

4.大家さんとのトラブル~退去まで

 トラブルという程ではないのかもしれませんが、住み始めた頃、私が休日にどこにも行かずに家にいたら夕方ごろになり大家さんが「物音がしないから心配になって」と訪ねてきたことがありました。
階下に人が住んでいると思えばあまり物音を立てないようにするのは当たり前ですし、何日もというわけではないのに訪ねて来られた事にびっくりしました。
それにテレビもトイレも水道も使っていたから全く物音がしないわけはないはずなので何だったのか不思議でした。
 かと思ったら、ある日の夜(22時ごろ)に「お宅からコンコンと音がしてきて眠れない、何をしているの」と訪ねてきました。
私も布団に入っていましたしそんな音がするものは使っていないので入って見てもらいましたが納得しなかったようで、その次の休日の昼間に管理会社の人を連れて訪ねてきました。
大家さんはリビングにしている部屋で今もこの辺から音がしていると言っていましたが、
私も管理会社の人もそんな音は聞こえず、一旦二人で大家さんの部屋に戻って行って管理会社の人だけが戻ってきました。
大家さんの部屋でも上から音がすると言っていたそうですが、管理会社の人には聞こえず大家さんも自分にしか聞こえていないと自覚したようで、しばらく様子をみるとの事でその場は収まりました。
それ以降は大家さんから音の事で何か言われる事はありませんでしたがちょっと住みづらいなと思ってしまいました。
しかしその後大家さんとの間にはトラブルもなく、外で会えば挨拶の他に一言二言話をする程度の関係が続きました。
外で会った時は大家さんはとても愛想がよくてこちらも住みづらいと思ったのが申し訳ないくらいでした。
 その後私の結婚が決まり、ちょうど更新の時期が近かったので退去の2か月くらい前に大家さんに伝えたのが大家さんに会った最後でした。
退去を伝えたら心なしかそっけない態度で、後は管理会社の方に言ってくださいと言われ別れました。
たまたまかもしれませんがそれ以降避けられているのかと思う程一度も会う事なく退去しました。
退去の日も伝えていて挨拶に行こうと思っていたのに朝からずっと出かけていていなかったので、仕方なく用意していた菓子折りに手紙を入れて玄関前に置いて行きました。
2年お世話になって最後がこういう感じなのは残念でした。
 この物件の事で一番思い出すのは大家さんのエピソードですが、最終的には管理会社に大家さんの事をきちんと把握していて欲しかったと思いました。
家賃の事や管理体制の事を大家さんが申告していなかったのは仕方がないですが、入居者からすれば大家さんが階下にすんでいるとか、そういう大事な情報を契約前に知らされないのは困ります。物件の現状を見ずに書類でしか見ていないんだろうなと感じました。
それまで2度ほど他の賃貸物件に入居した事がありますが、契約書の内容を何度も変更したり、
トラブルなど起きたことがなかったのでこの物件は今思い出しても印象深いです。

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