私が大学生の時に、初めて田舎からアパートに入居したときのトラブルの経験についてです。
大学は埼玉県の私立大学でしたのでアパートもその近くでした。場所は閑静な住宅地の中にあった築40年の古いアパートです。
学生専用のアパートで周りも静かだったのでそこに決めました。
住み始めてから一か月過ぎたあたりから騒音のトラブルに遭遇しました。私は1階に住んでおり真上の2階の住人がバンドマンだったということでドラムの練習をしていました。
その人は同じ大学に通ってる人で、自転車置き場であっても挨拶をする感じでそんな悪い人には見えませんでした。
ドラムの練習は昼間にやっているときはさほど気にはしていなかったんですが、夜22時過ぎにメンバーが集まって音を合わせがはじまります。
当初は大目にみていたのですが、私も当時アルバイトもしていたので体がクタクタで早く寝たいときもありました。
そして学園祭が近づくと毎晩22時から2時まで一生懸命練習します。
大きな声とエレキギターやベースの重厚な音は下の階にまでガンガン響きます。
眠れないほど辛いのはありません。
そのうち私自身イライラしてきて気がおかしくなりそうでした。
初めてアパートに入ったということでどう相談していいのかわかりませんでした。
友人に相談したところ不動産管理会社に電話して対応をしてもうことがいいということで、さっそく不動産管理会社にヘルプの電話をしました。
対応した管理会社の方は40前半の男性の方でした。
私が一連の騒音について矢継ぎ早に少しイラついた口調で話しましたが、担当の男性は真摯な口調で相槌をしてくれました。
学生街のアパートではこういう騒音トラブルは多々あるようで、学生専用のアパートの管理を多々扱っているこの不動産管理会社もこのような問題に頭を抱えているともおっしゃてました。
私の騒音トラブルについてのアドバイスは、まずは管理会社のほうから口頭で注意を促すという一番オーソドックスな方法でした。
いきなり頭ごなし感情的に私や近隣住民がクレームを言うとさらなる問題に発展する可能性もあるので、冷静な不動産管理会社がまずお願いするということなど私に今後の対応を丁寧に教えてくれました。不安だった私も話が終わるころには少し安心していたのを覚えています。
しかし最初の1週間は静かだったんですが、またガンガンはじまりました。
ちょうど学園祭もあと1週間ということもあったので彼らは練習に打ち込みたいとおもっていたのでしょう。
その気持ちはわからくないんですがやはりあのガンガン響く音と古いアパートだったので壁がミシミシ響くのは私自身我慢なりませんでした。
一応、耳栓を買ってきて装着しましたが壁のミシミシという音は伝わってきました。
どうしようか悩んでいた矢先、アパートの向かい側の戸建て住宅の親父さんがものすごい剣幕で怒鳴りました。
私はよしやったと心で思っていました。そのバンドマンたちは酒を飲んでいたせいかその怒鳴った男性に挑発するような言動を言ってました。
おさまるどころか、バンドの音量も高くなり部屋が壊れてしまうんじゃないかっていうほどの衝撃でした。
なるほど管理会社の言っていた感情的にクレームを言うとおさまるどころかかえって傷が開いてしまうんだなと納得できました。
夜間だったということもあってその管理会社には連絡がつながりませんでしたが、翌朝、私の携帯電話に管理会社からお詫びの電話がありました。
対応してくださった職員の方はこの前よりせっぱ詰まった感じでしたが冷静な口調でした。
その後、アパートの壁には近隣の方から騒音についてクレームが発生しているので21時以降の騒音は慎むように。
直らない場合は法的手段、保証人に連絡する旨が書いてありました。
学園祭も終わったということでバンドの練習もなくなりました。たまにドラムの練習している音が聞こえましたが昼間など明るい時間帯が多かったと思います。
これが私の経験した騒音トラブルです。
対応してくださった不動産管理会社の男性にはその後にもちょっとした問題の解決などいろいろお世話になったし、何よりも親身に対応してくださったので私は満足でした。