今から11年前に学生時代に一人暮らしをしていた30室程度の3階建てアパートでの話。
約24平米の1Kルームです。家賃45,000円、敷金2か月、礼金2か月です。
高校を卒業して一人暮らしを始める為に人口100万人の都市へ引っ越した私です。
そこで、大学の説明会に来ていた数社ある内の1つの不動産管理会社と賃貸契約を交わしました。
特にトラブルもなく大学4年間が過ぎました。
就職先が住んでいた場所と割と近い人口200万人程度の都市への就職だったので、家賃もそんなに変わらないだろうと思い、引っ越し費用の足しに敷金で預けた9万円を当てにしていました。
部屋もちらしもしていなかったし、傷も画鋲も刺さずに4年間過ごしていたのでさすがに全額は帰ってこなくても4万円か5万円位は帰ってくるだろうと考えていました。
そこで、不動産管理会社へ退去の旨を連絡した所、お金が返ってくる所か別に壁紙の張り替え代として5万円請求されました。
次に両親を不動産管理会社へ出向き、担当者と話をしましたが『皆さんそのようにされていますので』との一点張りで根拠を述べてくれませんでした。
そこで両親が『その壁紙屋さんの見積もり書をください』と伝えたらそれは出来ませんの一点張りです。
敷金というものが必ず帰ってくるわけではないという事をこの時勉強しましたが、部屋の中身を見もせずにいて帰ってこない所か追加集金をしようとする態度に私も両親も腹を立ててその日は帰りました。
そして、卒業前に一度帰省した際に地元の市役所で弁護士による無料相談会が開催されていたので弁護士へ相談しました。
そしたらその弁護士もそれはおかしいという言葉をもらいこちらもスイッチが入りました。
そこから簡易裁判所へ赴き訴訟の手続きをしました。
訴訟手続きを済ませ数週間後に裁判の日程が決まったとの連絡が来ました。
そこで再び同じ弁護士の先生に相談に伺い、どうすればいいのかアドバイスをもらいました。
その先生は非常にいい先生で裁判の時に弁護士を立てない旨を伝えると、裁判の際にこの文章を読みなさいとA4用紙に裁判での主張弁論を作成してくれました。
そして、ついに裁判の日です。
相手は顧問弁護士なのか企業なので弁護士をたてて社長らしき人も来ていました。
初めての裁判所に緊張し、裁判所の柵の中に入りました。真向いに座っている相手は2人、こちらは私1人です。
相手の社長らしき人の人を小バカにしたような顔つきが今も焼き付いています。
こちらの主張が法的根拠を羅列していたのに相手の弁護士は驚いていたように見えました。
当たり前ですこちらの文章を作ったのも弁護士ですから。
記憶にあまりないですが第一回公判は終了し次回は判決公判となりました。
2回目の判決公判で勝訴と言っていいのかわかりませんが、大家さん立会いのもとこちらが準備した業者に部屋を見せハウスクリーニングのみとのことで3万円だけの差し引かれで済みました。
正直面倒くさい客だったと思います。
しかし、最初に不動産管理会社の方が見積書や現地調査等で根拠だてて説明してくれていれば仮に5万円の追加支払いを言われていても支払ったと思います。
そうしていてくれていればこの様なトラブルもなかったのでは無いかと思います。
今回の問題は不動産会社のずさんな営業形態と大学生の街というたった4年間のみの居住に田舎者が沢山くるんだから適当でいいだろという様ないいかげんな会社運営に問題があったように思います。
また、こまったことがあったら弁護士の門をたたくべきだと思います。
弁護士の先生にもよるのでしょうが力になってくれると感じました。
これからあと何回引っ越しをするか分かりませんが人生の上で非常に勉強になりました。