賃貸物件に住んでいると、トラブルはつきものだと思います。
初めての部屋探し、当時は分からなかったけど、後に不動産管理会社で実際に働いてから分かったことがたくさん有りましたのでお話ししたいと思います。
初めて住むなら、まずバストイレ別・マンションタイプが良いと思って探していました。でも高い家賃は払えない。安くてバストイレ別なら築歴は構わないスタンスでした。不動産管理会社のスタッフさんにオススメされたのが、バストイレ別・築45年のマンション最上階。これ良い!と思い早速見に行きました。
1.最上階とエレベーター
現在のマンションは、条例で5階以上ならばエレベーターの設置が義務付けられています。しかしそこは築45年、エレベーターはありません。そこが家賃の安いポイントの1つです。最上階は魅力的だけど、エレベーターなしの5階はなかなかキツイものがあります。地上まで行って忘れ物に気づいた時は地獄です。しかし当時は若さがあったのでそこまで深く考えませんでした。もちろん、事前の説明もありませんでした。カビや結露の可能性がある事は、不動産管理会社のスタッフさんはわかっていたと思います。
2.バストイレ別...?
内見に行くと、結構広くて明るい部屋。キッチンも広い。ではトイレは!?と進むと、「トイレはお風呂から行きます」と不動産管理会社のスタッフさん。どういうこと?疑問に思いながらついて行くと、そこはお風呂。その先に、ジャバラの仕切り。そう、そこがトイレでした。あーなるほど!たしかに別だね!でもお風呂の湿気でいっつもしっとりしたトイレでした。
3.バランス釜
トイレに行く途中でお風呂も見たわけですが、普段見るお風呂とは違っていました。「ガラガラガッチャンのタイプですよ!」と説明されていましたが、全く意味不明。簡単に言うと風呂沸かし器が室内にあるタイプです。ガスコンロのように自分で機械に火をつけ、お湯を沸かします。これは慣れるまで中々使いこなせませんでした。追い焚きできるメリットは有りますが、バスタブが極端に狭いです。中に入ると膝がほぼ45度です。なぜなら湯沸かし器がスペース取りまくってるから!家賃が安いポイントがまたここにもあった訳です。
4.シャワー、使用不可。
文字通り、シャワー使用不可でした。シャワーはあるのですが、熱湯がちょろちょろ出るだけです。これは想定外だったのですが、「ここ5階だから...お水があがってこないの、ごめんね」とおじいちゃん大家さんに優しく言われて「あ、そうなんだ」となぜか納得してしまいました。これは、入居者から申し出があれば(もちろん無くても)設備として大家さんが修繕すべきですが、修繕費安くしたいのでここは現状で募集...となる事もあります。不動産管理会社が間に入っている場合、より入居率を上げるために設備を整えるアドバイスをする事もありますが、この場合現状でした。
5.畳から、カーペットへ
図面上ではお部屋は畳でした。しかし内見ではカーペットが敷いてありました。「前の人が置いて行ったからカーペットでいい?畳よりいいよね」とこれまたおじいちゃん大家さんに優しく言われて、誰が使っていたかわからないけど...と思いましたが今後の大家さんとのおつきあいを考えると断れませんでした。実際は、大家さんが処分に困るからですが、当時はそこに考えが行くわけもありませんでした。問題は、不動産管理会社さんはカラクリに気づいていたはずですが何も説明してくれなかった事です。
他にも、住んでみると排水溝からの悪臭や謎の虫の大量発生、隣に外国の方が入居するも毎回出入りする人が違うなどトラブルが絶えませんでした。不動産管理会社さんに相談することも分かりませんでした。しかし、更新するまで楽しく暮らしていたのも事実です。更新はしませんでしたが笑。
不動産管理会社は、色々な人がいます。親切な人もいれば、自己の有利になることを優先する人もいるのが現実です。内見の際に、真摯に説明してくれれば、住んだ後に困る事も少なかったかもしれません。私なら、入居者の立場になって大家さんに提案していたと思います。最低限の知識を持って、賢くおつきあいしたいものですね!