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不動産管理トラブル

賃貸マンション退去時に高額費用を請求されました 不動産管理会社とのやりとり

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不動産管理41

不動産管理41

成田市の賃貸マンション(2LDK)に夫婦で約十年間住んでいましたが、自己都合により退去した時の話です。

 

子供が居ないので壁や床に目立った傷を付けることもなく、また、夫婦ともタバコを吸わないので壁紙も綺麗な状態でした。

掃除もマメにしていたつもりです。

退去時の立ち合いの時に何も指摘されず、「綺麗に使っていただいて~」と言われていたので、「室内クリーニング代を3~4万円請求されるぐらいで済むだろう。

敷金が20万円あるから、けっこう返ってくるかも。」と思っていたのですが、後日、不動産管理会社から新居へ届いた精算書を見て驚きました。

 

壁紙の張り替え代・床の張り替え代・畳の表替えし代・エアコンクリーニング代・給湯器取り替え代等でなんと34万円も請求されたのです。

 

「随分と高額だが、金額に間違いはないか」と、夫から不動産管理会社に連絡してもらいましたが、「間違いはないし、退去時は皆それぐらい払っている。

修理・修繕にかかった料金の(業者からの)領収書もあるから、コピーを送る。」と言われてしまい、初めての不動産トラブルに困り果てた私はインターネットで情報収集し、市の無料法律相談に行くことにしました。

ネットで調べているうちに、私たち夫婦が遭遇した敷金をめぐるトラブルは全国で多発しており、国土交通省により「原状回復ガイドライン」というものが設けられているということを初めて知りました。

 

賃貸住宅では、貸主(大家)が負担するものと借主が負担するものがきちんと定められていて、退去時の原状回復費用に対する負担割合も定められているとの事。

私たちが請求された壁紙・フローリングの床・畳・給湯器代は、すべて「経年劣化」と認められ、本来は大家負担になるそうです。

市の法律相談へ行き、この問題について相談したところ、弁護士さんも「10年以上住んでいたんだから、これはぼったくりすぎですね」と仰っていました。

 

弁護士さんの勧めにより、不動産管理会社へ内容証明で「10年も住んでいたのだから畳や壁紙の日焼け等は経年劣化と認められる。

原状回復とはリフォームをして新品にして返すという主旨ではないので借主の私たちが負担するものではない。私たちに支払義務はない。」と送りました。

 

数日後、不動産会社から連絡があり、「壁紙と床の張り替え代と給湯器の交換代については払っていただかなくても結構です。但し、部屋のクリーニング代金と畳の表替えし代は請求させてもらいますね。契約書の特約事項に記載されていますし、そこに捺印されていますよね。」と言われました。

 

契約書を見てみたら、確かに「特約事項」としてクリーニング代と畳代についての記載がありましたが、私たちがそのマンションに住んでいる間、一度たりとも畳の裏替えも表替えもしてもらえなかったのに、と何だか腑に落ちませんでした。怒りが込み上げてしまい、「10年間、一度も畳の交換にも来なかったくせに何言ってんの!5~6年に一度ぐらい交換するのが貸す側の義務なのに。何でもかんでも借主から毟り取ろうとするな!」と言ってしまいました。

すると不動産会社の担当者は慌てて「大家さんに相談してまた連絡します」と言って電話を切りました。

翌日、担当者から電話があり「大家さんが、畳代も出してくださることになったので、あなたたちには請求しません。クリーニング代の32,400円だけ頂きますので、敷金から差し引いて残額は口座に振り込みます。大家さんに感謝してくださいね。」と言われました。

結局、支払額は32,400円だけで済みましたが、年間120万(駐車場代込)×10年で1200万円以上も払ったのに、退去する時はリフォーム代まで請求されて、本当に気分が悪かったです。

不動産管理会社の話によると、請求されるがままに支払っている人がまだまだ多いのかもしれません。どうか泣き寝入りせず、消費者センター・弁護士さんなどを頼ってください。インターネットで検索しても、解決方法がたくさんヒットします。悪徳業者に負けないで!

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